ドイツの作家の絵本なんて、なかなかめずらしい、と思って手にした一冊。
とってもシンプルで、どことなくシュール。
ヨーロピアン・アニメ風とでもいおうか、まるでショートショートを観ているかのような絵本。
ペンギンのママに怒鳴られたショックで、ボクは体がバラバラになってとんでいってしまった。
一生懸命、「体」をかき集めようにも、足も目もお腹もおしりも、み〜んなバラバラ、ちりぢり。
そこへ、やってきた。
大きな船に乗ってボクの体をかき集め、ていねいに縫いつけながら。
それは、誰?
そう、ママです。
子どもに対して、「また感情的になってしまった・・・」と落ち込むことの多いママたちへの黄色信号。
待って待って!
怒ってしまって心がくしゃくしゃになっているのは、自分だけじゃないよ!
心を平らにしたいのなら、あちこちに飛んでっちゃった愛しい我が子の体を集めて、元通りにしなくちゃ。
そう、一緒にね。