息子が乗物図鑑以外で初めて本屋さんで選び、買うといって聞かなかった本。
お気に入りで、当時まだよくおしゃべりができなかったのですが、「だんだん、だんだん」と言ってこの本を持って来て、毎晩、随分時間をかけて読みました。
犬のケンタ君の町で建設工事が始まります。
ブルドーザやショベルカー、ホイールローダー、ダンプカー、アースオーガ、アースドリル、ミキサー車、クレーンなどを使って、土を平らにして柱を建て、「くじら水族館」を建てていく経緯が、各々見開き2ページで豪快に迫力満点で、しかしとても温かく描かれています。
リアリティがある部分と、(想像の産物ではあるけれど)ワクワクするする部分がほどよくあって、それがいいです。
一番のクライマックスは左右見開き4ページで、どどーんと迫力ある工事現場の俯瞰図になっている部分。
たくさんの建設機械が一堂に会して圧巻です。
高い所で作業するタワークレーンの運転手の目線で普通の人が見られない景色が描かれたり、視点もさまざまで飽きさせません。
ほか、カバや猿などが運転手だったり、ペンギンやモグラが作業をしていたり、なぜか鳥の大群にカモノハシが混ざっているなど見所満載です。
また、裏表紙には20の建設機械のイラスト一覧があり、本に描かれているけれども本文にはない重機の名前もわかるようになっています。
息子はここにも食いついて、2歳前だったのですが、わりとすぐ、名前を全部覚えてしましました。
当時、ホイールローダーとブルドーザーとの区別がつかなかった私も、なんとなく工事の流れがわかって、工事車両にも興味が持てるようになりました。