大好きな「ラチとらいおん」の作者、
マレーク・ベロニカさんの新作ということで、早速読んでみました。
子どもたちが海岸で石を拾って遊んでいますが、
ちいさなくろいいしはなかなか拾ってもらえません。
自分なんか、いらないんだ・・・
と、寂しい気持ちになったとき、子どもたちが戻ってきます。
ちいさなくろいいしは、無事拾ってもらえて、
思いがけないような大役を任されることになります。
表紙の絵では、子どもたちが、空を飛ぶ鳥を指差しています。
あとから考えてみると、ここにも大きなヒントがあったのですね。
どんなものにも重要で、大きな価値があるんだという、
作者の思いが伝わってくるようです。
子どもがもし、友達や周囲との関係の中で、
ちいさなくろいいしのように「自分なんて・・・」って
感じてしまうことがあったとしても、
親として、その子のいいところや、適した役割を与えてあげられる、
そんな存在でありたいと思っています。