去年の初秋、当時二歳だった長女がはじめての喘息発作を起こし、夜間救急からそのまま入院、という事態となりました。そのとき夜間救急にあった本です。家にもあったのですが、それまではあまり読まれることはありませんでした。家の事もあり、救急には父親がついていったのですが、入院と決まり、待っている間不安そうな長女に父親がこの本を読んでやったところ、最後の「にゅういんってわるくないわ」の一言でこくんとうなづき、ぐっと涙をこらえたそうです。
子どもにとっての絵本の存在の大きさを改めて感じたときでした。
そのときの入院生活は乗り切りましたが、半年後に川崎病で入院したときには「入院はいや」と語っておりました。現実がわかってきたようですが、それでも心の支えに違いありません。