さっちゃんが急いで朝ごはんを食べて出て行くところから物語は始まります。途中で色んな動物の子たちに会い、出会った動物の子たちがさっちゃんの家に集まって・・・というお話です。
最初読んでみての感想はさっちゃんはとってもおてんばさんだなあと思いました。あれれ、お口もお洋服もべたべたのままでお出かけしちゃうの?なぜよその子(動物の子)たちが先におうちに来ちゃうの(汗)、それでも優しくみんなに接するさっちゃんのお母さんはなんて寛大なんだ!と思いながら読んでいました。次に読んだ時にさっちゃんがお母さんのために花を摘んでいる姿に目が止まり、癒されました。
子どもはさっちゃんが動物の子たちに「とまれ!おまえは○○だな」と言われる場面が好きなようです。また、最後におおかみの子がさっちゃんのお母さんにだっこされる場面も好きみたいで「おおかみくん、なんでないてるの?だれがだっこしてるの?」と一生懸命聞いてきました。
さっちゃんはおてんばさんだけど、お母さんのためにできることを自分なりに一生懸命やる優しい子です。おおかみの子たちも素直な子で、さっちゃんのお母さんはそれを分かっているのかなと感じました。わが子を愛するのはもちろんですが、自分の子ども以外の子にも愛情を持って接してあげることが大事なのかな、と(親目線ですが)考えさせられた一冊でした。