いちごを摘みにいく途中に、
落ちていた靴、シャツ、帽子を見つけて、
どんどん身につけていくブルンミ。
実はアンニパンニの服なので、かなりブカブカ。
そのぶかぶかのシャツを着てご機嫌なブルンミが
とても可愛いらしいです。
服がなくなって湖で泣いていたアンニパンニに服を渡し、
そして、アンニパンニの案内で、いちごを摘みにでかけます。
アンニパンニは服が見つかり、
ブルンミはいちごが見つかり、
二人もハッピー、読んでいる私たちもとってもいい気分です。
「いいなぁ!リヤもいつか、イチゴ摘みに行きたいなぁ〜!」と
すっかり入り込んだ3歳の娘。
今は暑いから、いちご、ないんだよね。
暑いのが終わって、寒いのが終わって、暖かくなるころに、
家族でいちご摘みに行こうね、と二人で話しました。
この一冊は「絵本ナビ」のレビューコンテストのおかげで
私と娘がブルンミ達と出会えた、出会いの一冊。
二人の可愛らしい様子はもちろんですが、
ふと周りに眼を向ければ、
たんぽぽやつりがね草、
ちょっと下向き加減に咲いているバラ、
穂のついた植物はガマの穂でしょうか?
かたつむりやカエル、てんとう虫など、
野外の自然がたくさん描かれています。
シンプルで可愛らしい絵に、優しい色使い。
文章のページにも、ページごとに背景色が施されていて、
ストーリーだけでなく一冊まるごとの優しさに、
娘も私もすっかり魅了されました。