ぞうの大好きなうちの子に読みました。白いぞう、ですが、色の事は全く気にならなかったみたいです。逆に「可愛いね、白い象さんって本当にいるの?」。と聞かれてしまったくらいです。他の絵本でも色々な色が使われているぞうさんの絵本とかも沢山持っているので、他の絵本の中のぞうさんと同じように、どのぞうさんも可愛いようでした。
肝心なお話ですが、この絵本、この白いぞうさんのお母さんがとても優しいしとても心のしっかりした凄く頼りがいのあるお母さんに映りました。自分の子供の事を他の子供達にしっかりと伝え、遊んでもらうように伝えたり、体を張って命がけで白いぞうさんを守ったり。本当に私も見習わないと。と思いました。
とても可愛そうで悲しい場面もありますが、この絵本の中にはぞうさんから教えてもらう素晴らしいいくらかの言葉が有ります。この言葉は人間に当てはめても十分通用するというか、確かにそうだ。とうなずいてしまうような言葉です。
人間も人それぞれ色々ですが、それでも人間は人間。皆同じです。容姿や考え方が違おうと、同じ人間。人誰でも得意や不得意が有るように、誰にでも何かしら問題が有るのが普通です。完璧な人は居ないように、人が人を認め合って生きて行く。そんな生き方がこの絵本から学べる気がしました。
うちの子はまだ小さいですが、お母さんが亡くなる場面ではじっと私の膝の上に乗っかって来てページを眺めていました。小さいながらに何か感じるものが有るのかもしれません。
この絵本から全ての事を感じ取るのは未だ難しいのだと思いますが、小さい子でも色々とこの絵本を通じて学べることが有ると思いました。
親の私としてもこの白いぞうさんのお母さんから、もっとしっかりと子供を守ってあげる勇気を持つ事を学んだ気がします。人の目を気にしたりせず、思い切り子供が守れる親になりたい。そう思いました。
この1冊の絵本が私の子供にとっても、私にとってもなんだか特別な1冊になりそうです。子供達には自分に自信を持って生きて行ってもらいたい。そう願わずいられない1冊でした。
とても素晴らしい絵本なのでとてもお勧めです。