絵がとにかく可愛くてキレイ。
色鉛筆のような繊細で暖かなタッチで描かれた、豊かな自然あふれる庭の風景。宝物にしたい一冊です。
山のとちゅうの小さな家に住む猫のハーニャは、庭をながめるのが大好き。
ハーニャの庭には小さな畑と小さな池があって、実に様々な生き物がおきゃくさんとしてやってきます。
1月から12月まで、四季折々の庭の風景がひとつき単位で丁寧に描かれています。
月ごとに様々な生き物が小さく自然の中に隠れていて、娘とワクワクしながらページをめくりました。
花や鳥の名前や季節の移り変わりなど、まるで本当の自然に触れているかのように子どもに教えることができました。
最後のページはハーニャの家の中、窓から見た庭の風景の絵になっていて、まるで自分が庭の主になったような贅沢な気分にひたれました。
我が家の庭にもたくさんおきゃくさんが来るといいのにな…。
でもきっと、気付いていないだけでたくさんのものが通り過ぎているのでしょう。
のんびりした幸せを感じる絵本です。