絵本ではなく、幼年童話と呼ばれるジャンルです。
でも絵は「くまのがっこう」でおなじみのあだちさん。表紙はもちろん、おはなしのところどころに登場する挿絵もとってもすてき。「せかいでひとつだけのケーキ」を先に読みましたが、こちらにはパパも登場。うーん、なんておしゃれな絵になる家族でしょう。
今回はママが病気で入院してしまいます。ママが入院するまでも、入院してお見舞いに行くときも、ゆうたはももの我がままに振り回されっぱなし。そんなゆうたを「お兄ちゃんなんだから」と叱ってしまうパパとママに、「何で気付いてあげないの〜」と読んでいるこちらがヤキモキしてしまいます。
でもやっぱりママは分かっていたんですね。病室で「ゆうた、こっちへおいで」とゆうたを抱き寄せるママの言葉に、思わず読み聞かせる声が震えてしまいました。
残念ながら、こちらのおはなしもまだ娘の心には響かなかったようです。お姉ちゃんと妹のおはなしだったら、もう少し感情移入しやすかったかな?でも、上の子としての苦労はお兄ちゃんもお姉ちゃんも一緒なので、小学生ぐらいになったら、2巻続けて読んであげたいと思います。