「おはなしのたからばこワイド愛蔵版(15) くわずにょうぼう」 ４歳のお子さんに読んだ みんなの声

けちんぼの男のところに嫁に来たうつくしい女は何も食べないのに、朝から夜までよく働く不思議な女でした。
ところが、夜中に男は女の本当の姿を見てしまいます。
畑から引き抜いた泥付きの大根をバリバリと食べ、牛の生肉を喰らい、極めつけは額に大きな口が隠れていたのです。
もうこれだけで、子供は泣きだし怖がりそうなお話ですが、下谷さんのイラストがとってもユーモラスで、バリバリと食べる女房の姿を見て、息子はなぜか大笑い。何度も読みたくなるほどお気に入りの一冊になりました。

4歳の息子と読みました。
このちょっと怖い絵本は、彼のお気に入り！
下谷さんの版画的なちょっと怖いイラストも、心をくすぐるようです。
まず、女房が牙のような歯をさらして、大根をバリバリ食べる姿に大興奮。
そして、大迫力の、女房が牛を頭の上にある口で食べる見開きのイラストには
かなりの衝撃を受けたようで。。
「うわー、頭の上にも口がある！！！！目もこんなになっている（血走っている）！！！」と。
もう、ヘビロテで何度も読まされています。
文章も絵も生き生きした描写がいいですね。
最後は男はあたまからばりばり食べられてしまったようですが。
結末なども容赦なく、子どもに媚びていないところも息子が楽しかった要因だと思われます。

そして…最近の息子のよく頻発する口癖は「み、た、わ、ねえ！！」（笑）。
私がちょっと彼を見ていると、ニヤっとして言います。
よほど、面白く、衝撃的だったのでしょう。

４歳の長女と一緒に読みました。
くわずにょうぼうは何度も読んだことがある昔話なので、それと同じなのだと思っていたのですが、最初の１ページ目からあれ？と思いました。
現代の場面からスタートするんです。
２ページ目からは昔話になりますが、ラストはやはり現代の場面。
このコントラストが面白くて私は思わず笑ってしまいましたが、娘はちょっと混乱した様子でした。
大人向けの昔話なのかなと思いました。

４歳と２歳の子供達に読みました。
怖がるんじゃないかと思い隠していたのですが、見つかったので読み聞かせました。二人とも怖がるどころか「もう一回！」と楽しんでいる様子。怖くて楽しいようです。寝る前に読んでも、夜中にうなされたことはありませんし…。でも子供でも個人差があると思いますので、親御さんが先に目を通してから判断されることをお勧めします。