表紙の絵をみてしばらく敬遠していましたが、読んでみてると、がらっとイメージが違いました。
まじめにはたらくことは知っていて不自由のない生活だけれど、とても幸せというには、なにかが足りない暮らしを送るねこのくにの住人たち。そこへ音楽と踊りの異文化を持ち込んだおきゃくさま。この「さま」がついてるのがねこたちの気持ちを表してます。ねこたちに、たのしいという感情を芽生えさせてくれます。
人によっては、人生への意識を変えてしまうくらいの内容だと思う。かくいう私も、まじめという無難な道具を大事に使ってほぼ全ての時間を過ごし、たのしいという感情をどれだけ知っているか・・・どきっとする内容でした。
おきゃくさまが、ねこたちを惹きつける力にも目を見張るものがある。みているだけで気持ちがよくなるような感動的なレベルの音楽と踊りだからこそ、ねこたちの気持ちを振り向かせられた。そんな感動めったにあるはずがない!ので、これは、この本を読んでねこたちと一緒に感動してしまおう、と思います。
すこし気持ちをほぐして、ゆったりと楽しむ気持ちを味わいたくなりました。