この絵本のふじさんは、とってもアクティブです。おしゃべりで力もちで、好きな湖(こ)にプレゼントまでしちゃって積極的。立派な足もあるので、旅にでかけたりする冒険家でもあります。
そんな堂々たるふじさんは、昔から愛され、絵に描かれ、そのため、ちょっと動かないでじっとしていてと頼まれたふじさんは、優しい心の持ち主でもあり、旅をとりやめ、どっしりと、富士山のごとく、じっとしていました。いつのまにやら寝てしまい・・・。
とてもお茶目なふじさんに、最初から最後まで目が離せませんでした。
何百年かの眠りから覚めたふじさんを見ようと、人間達が携帯やスマホを構えている姿が、なんだかとてもリアルで笑えました。
やることなすこと、とても豪快なふじさん、読んでいる私も子ども達も、富士山が日本の象徴としてとても誇らしく思えて、自分の気持ちもどーんと大きくなれるような、とびっきり楽しい絵本でした!!