「ようちえんいくの いややー」
たけしくんが泣いている。
まなちゃんが泣いている。
みんなみんな泣いている。
なんで嫌なのかな?
いろいろな理由を持ち出して幼稚園に行くのを抵抗する子どもたちの本音を描いた絵本。
誰を対象とした作品なのかなー、と疑問に思う。
「ようちえんがいや」な理由は理解できるし、そんなことを言っていても子どもたちが園を楽しんでいるのも最後のページ・裏見返しでわかる。
でも、そこまでの「ようちえんいややー」の繰り返しと泣き顔の印象が強すぎる。
子どもには「幼稚園=嫌」と刷り込まれる恐れがあり、親にとっては幼稚園に行かせることに罪悪感を覚えてしまうのではないか。
未就園・園に通って日の浅い子どもに読むには注意が必要。
未就園の2歳児は読んだあとに「ようちえんいやー」と泣き真似をしていた。
先読みをしないで子どもに読んでしまったことが悔やまれる。