できること、行動の範囲が広がってきた分、怒られることが増えてきた娘のために図書館で借りました。
「わるいことがしたい!」と思いっきり叫ぶのが気持ちいいようで、早速お気に入りです。
そして、彼のやることがほんとうに悪いことかを、なんとなく話すようになりました。絵本自体の言葉が少ない分、そんなふうに話す余白があったんだろうなと、構成の巧みさを感じます。
私が、「トイレットペーパーは、そりゃどこまでも引きずり出したくなるよね。」と言うと、娘が「うん」。
「おもちゃは、大好きだから私はきっと壊さないよ。」とは娘から。
「ごはん、こんなに大胆に食べたらおいしいかも。」「でもベタベタになるよ。」……娘の方が大人だった(笑)
お風呂からはだかんぼで飛び出してくるのはいつものこと。
話しているうちにだんだんと、大した「わるいこと」ではない気がしてきたので。。
「どんなわるいことがしたい?してみてもいいよ」
と言ってみると、「こんなこと!」と、水を得た魚のように悪戯をして回りました。
でも、その「わるいこと」のかわいいこと。
わるいことをしているわが子を見て、いいこだなぁと思う不思議な経験でした。
もちろん、元に戻すのもしっかりやってもらって。
子どもは3歳までに親孝行を済ませていると言いますが、本当にこの頃の子どもは、(面倒ではあっても)親が始末できる程度の問題しか起こさないのだから、可愛いものです。
大人になって「悪い事」をするより、今のうちに「わるいこと」と元に戻す大変さとを学んでもらおうと思った絵本でした。