赤に黄色のリボンの表紙が素敵だったので読んでみたのですが、作者は、マリオ・ラモでした。
物語は、主人公のトマがおじいちゃんの用意してくれた大きなプレゼントを開けるシーンから始まります。
何の変哲もないダンボールのようなのですが、ダンボールによじ登ると、トマは別の世界に入り込んでしまうのです。
トマは、星の王子様になったり、マンモスを倒したり、雪山でクマと戦ったり、宇宙船に乗ったりと奇想天外な冒険が続きます。
どうやら、それまでは、宇宙の旅のようです。
それからは地球に戻ってからの冒険で、大航海をしたり、飛行機や気球に乗ったり、人食い人種に追いかけられたりと、息つく暇もない位に、話が展開します。
おじいちゃんの声で、トマは現実に戻るのですが、こういう空想豊かな物語は子供は大好きでしょう。
ただ、一寸話が飛び過ぎ。
ページ毎に、シーンが脈絡がなく展開するので、筋を追おうとすると混乱するかも知れません。
しかも、難しいシーン、表現があるので、年少位だと理解が及ばない危険は若干あると思います。
自分が主人公になったつもりで、楽しめる作品としてオススメします。