親子で大好きな絵本『こねこのぴっち』の、ぴっちが生まれる前のお話です。リゼッテおばあちゃんの76歳のお誕生日に、ぴっちの親であるマウリとルリたちが、サプライズパーティーを開いてあげるという、とってもすてきなストーリー。動きのあるハンスフィッシャーの挿絵で、お誕生日の準備をするドキドキワクワク感に溢れています。
リゼッテおばあちゃんが町からの帰り道、くらい森の中、家の窓からの明かりだけが光っているシーンがあるのですが、同じくハンスフィッシャーの描いた『ブレーメンのおんがくたい』の影響か、5歳の娘は、見るなり「どろぼうがいる!ぜったいどろぼうがいるんだよ!」と叫んだのには笑いました。リゼッテおばあちゃんが慌ててドアを開けると、そこには素晴らしいお祝いの支度ができているのです。それはそれは素敵なシーンで、娘と一緒にうっとり眺めてしまいました。
また最後のページのしかけも素敵。何よりも素敵なおくりもの。そこにぴっちの姿が・・・続けて『こねこのぴっち』も読みたくなってしまいます。