ネートは、9歳の探偵です。9歳といっても探偵なので、仕事中は(なるべく)笑ったりしませんし、探偵らしい キリッとした格好をします。出かける時はママへの置き手紙も忘れません。そんなネートのもとに、友達のアニーから、消えた犬の絵を探して欲しいとの依頼が舞い込んできました。ネートは電話ごしに、「その場を動いてはいけない(アニーは足がかゆかったので、足をかくくらいなら、まあいいよ、とのこと)」と指示して、すぐさま駆けつけます。はたして犯人は見つかるのかな、、、?
40年以上、世界の子供たちに愛されている名作シリーズの第一作目。これが本当に面白かった!翻訳は『ひとまねこざる』シリーズの光吉夏弥で、古さを感じさせない読みやすさ。ネートの口調も探偵っぽくて可愛らしい。挿絵は『はなをくんくん』のマーク・シマント。白黒のイラストも、ところどころにあるカラーのイラストも、なんだかオシャレ。児童読みものの分類ながら、大人が読んでも楽しめる探偵ものなので、親子で「犯人は誰かなー?」とか言いながら盛り上がっちゃいそう。新訳本も出ているみたいので、これまた全巻揃えたいー!
※うちの子はまだ1歳なのですが、絵本と児童書の橋渡し的な本として、こちらのシリーズを揃えておきたいなと考えています。児童読み物のエキスパートの方にうかがったら5歳くらいからおススメとのことだったので、「何歳のお子さんに読んだ感想ですか」のところで5歳としました。