ストーリーは、パン屋のパンダ親子が商店街のいろんなお店にパンを届けに行く、というシンプルな内容ですが、細かく描写されている動物たちやお店の絵がとっても素敵です。
5歳の娘は読み終わったあと、気になるページをめくって「この動物はなに?」「この子の服かわいい!」と言いながら絵を楽しんでいました。
商店街のお店は大人が見て懐かしく、面白く描かれています。うさぎ庵のうさぎは和服が妙に似合っているし、犬のお蕎麦屋さんが「わんこや」なのも笑いました。ライオンの喫茶店「我王」やトラの中華料理屋「寅々軒」など実際にありそうなお店ばかり。きつねのお好み焼き屋さんには寅さん風のサルもいます!私が楽しんでいると、子供たちも一緒になってさらに細かいところを見つけてきて、「パンダのごはんは笹だけだ」とか「ヘルメットから耳が出てるよ」など報告してくれます。
子供の年齢が上がると、もう少し字の多い本にしようかな?と迷うときがありますが、こういった素敵な絵本に出会うと、絵を見て決めてよかったなと思います。この1冊で我が家はとても盛り上がりました。