れんこんが主人公のお話だなんて、めずらしいなぁと思い、手にとりました。
自分に自信のない、はずかしがりやのれんこんくんのいいところを、池に住む生き物達が話し合います。
最初は、話したこともないしよく分からない、知らない、おもしろいこともいわないし、親切にされたこともないし・・・などと、中々でてきません。そんな会話を聞いて、れんこんくんはますます自信がなくなり縮こまります。
でも、ついに、どじょうが、「どろをかきまわしたりしないところ」と最初にいいところを見つけた途端、他の生き物達も次々に、いいところを見つけていくのです。
いいところって、目に見えていいことをしなくたって、人の悪口を言わなかったり、みんなの気づかないところで、実は役にたっていたり、それに気づいたときは、れんこんくんはもちろん、気づいた生き物達も、とってもうれしい、いい気分になっているのが伝わってきます。
読んでいた私も娘も、うれしい気持ちが伝染して、笑顔になっていました!
最後に、池一面に咲いたれんこんくんの花は、とびっきりキレイで、そのときだけ、ちょっと自信ありげなれんこんくんの表情が、とってもいい感じです!