乗り物の絵本です。でも、平和教育にもよい本かも。
ストーリーは、今時珍しく4世代で住んでいるらしい主人公の“ぼく”がひいばあちゃんと
おばあちゃん、そしてお母さんの4人で、ひいばあちゃんが持っている特別切符で、
チンチン電車に乗って出かける話です。そのひいばあが、無類の電車好きなんです。
その理由は....
この本を初めて見たのは、去年の11月、出先の本屋さんの絵本コーナーででした。
電車好きの息子に読ませたいなと思ったので、その後に、地元の本屋さんに何度か探しに
行ったのですが、見かけることができず、図書館で借りられるのを待っていました。そして、
やっと順番がまわってきました。
私の世代ぐらいだと、すぐにひいばあが何故チンチン電車の運転の仕方を知っているのかは、
大体、見当がつくと思います。でも、主人公のぼくや我が家の息子みたいに小さい子には、
説明しても本当の事情は理解できないと思います。
あ、でも、今は女性の運転手さんが鉄道業界でも運輸業界でも普通になってきているので、
逆に何の違和感もないのかもしれませんね。
今の日本は、大変幸運にも平和な状態が半世紀以上続き、途中に出てくる「まえの
せんそう」を知っている人がかなり減ってきました。まえのせんそうが始まった日にそのこと
が新聞にも載らなくなった時代です。
そんな世の中なので、「まえのせんそう」とは、から説明することになるのでしょうね。
そんな意味でも、平和であることをちょっと考えたり感じたりするのに、お奨めな絵本です。
どうか、この平和が続くことを祈ってやみません。