赤ちゃんが生まれてくる前の、家族みんなの幸せな時間を描いた絵本です。
一番初めの場面「あかちゃんがうまれてくるとわかったとき、かぞくはみんなで おおよろこびしました」と、大人も子どもも踊っています。
アメリカの絵本だからなのでしょうか、感情表現が豊かですね。
このページだけでも、幸せが十分に伝わってきます。
お父さんは赤ちゃんのためにゆりかごをつくり、おじいちゃんはペンキを塗り、動物の絵をかき、おばあちゃんはベッドカバーを作ります。
お兄ちゃんはモビールを作り、お母さんはゆりかごを窓のそばに持っていきます。
それぞれが、赤ちゃんのことを思い、そしていろんなことを思いながら、時間をかけて作っていきます。そして自分もゆりかごで眠ってみます。
私も妊娠中に、赤ちゃんのためにいろんなものを編みました。
それは、生まれてくる赤ちゃんのことを想像しながらゆっくりと過ごす、とても幸せな時間でした。
この絵本の赤ちゃんは、家族みんなに待ち望まれて、愛情あふれるゆりかごに包まれて育っていくのでしょう。
5歳の娘に対しても、どんなに娘が生まれることを待ち望んでいたか、生まれた時に家族みんながどれだけ喜んだのかを話す、良いきっかけになりました。
子どもは、自分がお腹にいたときの話や、写真を見るのをとても喜びます。
この絵本を通して、多くの子どもたちが「自分が生まれてきたことで、周りのたくさんの人たちにもたらした幸せ」を感じてほしいな、と思います。