かぶと三十郎は2作目で死んでしまいました。
最後に土の中に元気に育っている子供達というくだりがあったことから次回作を期待していたところ、かぶと四十郎が発刊され、この作品はかぶと四十郎の2作目です。
今回の敵は、カミキリムシのカミゾウ親分。
コガネムシから蜜を巻上げているシーンから始まります。
かぶと四十郎は、カミゾウ親分に戦いを挑み、勝った時にこう尋ねるのです。
「せっしゃは
あなたが ほんとうに
わるいひととは
おもえません。
きのう あたたは、
こどもたちには
やさしかったでござる」
そのカミゾウの話は、いつもの宮西ワールドそのもの。
ワンパターンとは言え、やはり引き込まれてしまいます。
最後の急展開で、四十郎が川に流されてしまいます。
三十郎は2作で終了しましたが、四十郎は長く続きそうな予感がしたのですが、果たして四十郎はどうなったのか?
カミゾウが、四十郎のさんどがさを受け継ぐシーンで終わっているので、新シリーズが始まるのか、この余韻がたまりません。
いつもながらの宮西ワールドが展開しますが、泣けるまでには至らなかったので、四つ星としましたが、充分に楽しめるオススメの作品です。