まんげつのよるにだけそらをとぶことのできるうきわ。
うきわねことなったえびおとおじいちゃんと共に
私と娘も読みながら一晩限りの特別なさんぽを楽しみました。
えびおがふわふわ飛んでいるのとおんなじように、物語にも
独特の浮遊間があって(たぶんに牧野さんの絵の力なのでしょう)
夢と現をさまよっているような不思議な感覚になりました。
こんな満月の夜には、恐竜が空を飛んでも、ペンギンが空を
飛んでも、そうしてそれと一緒にヘリコプターが飛んでいても
なんらおかしくない気がしてしまいます。
娘も、絵本を読んでいて思ったことがあったりすると普段は
とても大きな声でばばっと言うのですが、なぜだか大人みたいに
ゆったりした声で話したりして、絵本の世界にどっぷり浸って
いるのだろうなあって思いました(おじいちゃんがつって、
えびおと一緒に食べていたおさかなが、そのうち恐竜に形を
変えるのではないかと娘は思ったそうです)。
えびおが、昔飼っていた(そしてもう天国にいる)猫にとても
よく似ていたので、またえびおみたいな猫と暮らしたくなりました。