山に住むトムサじいさんは、年に一度だけ町へ出掛けていきます。
それは12月23日。そして、翌日に沢山の荷物を持って戻ってきました。
24日のクリスマス・イブに年に一度だけ、放浪する孫のヤーコオポが
共にクリスマスを祝いにやってくるのです。そのお祝いに参加したタッチィは、
その特別な1日のことを忘れられなく楽しみにしていたのです。
しかし、ある時、おじいさんは年を理由に山で住むのをやめてしまい、
タッチィは悲しくなり、自分だけでヤーコポを迎える準備を始め... という話です。
タッチィにとっては、おじいさんに最初にいれてもらったパーティが
本当に忘れることの出来ない楽しい1日だったんでしょうね。
一人ででも、頑張って、準備をしようとするタッチィに切なくなりました。
そして、孫なら普通、もうおじいちゃんが山に住んでいないことを
知っているんじゃないの?と疑い深くなった私は、ヤーコポが来るか
どうかかなりドキドキしていましたが、来てくれてよかった!
タッチィの頑張りが報われてよかった。
山でお祝いを出来たのも良かったけれど、タッチィにとっては3人で
のお祝いにきっと価値があったのだろうから、
翌日、おじいさんの元へ連れて行ってもらえてよかったね、と思いました。
来年からはきっと、毎年、ヤーコポが先にタッチィを迎えに行って、
おじいさんちに行くのかな?
クリスマスの時期に読むのに最適な本の1冊だと思います。