「かまきりっこ」で、近藤薫美子さんの絵が大好きになった息子。
近藤薫美子さんの絵本を読みたいというので、次に選んだのがこの1冊。
どうやら、虫たちのサッカーの試合のようです。
サッカーに興味の無い息子にはどうかな?と思ったのですが、
とりあえず読み聞かせてみることに。
選手たち(虫です)にそれぞれ名前がちゃんとついているのは、
かまきりっこの時と同じだな〜と思いましたが、それぞれの
虫のキャラがちゃんと活かされていることに脱帽!
読み聞かせでは、実況中継をしているカタツムリなどの台詞を
読むことになってしまいますが、読んでいるうちに、なんだか
自分がサッカーの解説者気分になってくるので不思議。
気が付けば、結構気分良く読み聞かせしている自分がいました(笑)
近藤さんの絵は全体的に細かく、主役以外の虫たちの会話や行動も
しっかりと書いてあり、後々のページにまで虫たちの行動が繋がって
いたりもするので、次々と目移りしてしまいます。
人によっては、ごちゃごちゃした印象を持たれる方もいるかと思いますが、
子供にとっては、そういう隠れたシーンを探して見つけ出す楽しさが
あるようで、最初の予想に反して、息子の反応もかなり良かったです。
息子は1人で何度も読み返し、解説者の台詞を暗記してしまうほど
気に入っていました。興味も無かったサッカーにもちょっとだけですが
興味を持ってくれたようです。
最初から最後まで、本当のサッカーの試合さながらで締めくくったのは
良かったと思います。どこかの原っぱでこんなことが行なわれていたら
楽しいだろうなって思わせてくれました。