「14ひきのもちつき」 ６歳のお子さんに読んだ みんなの声

１４ひきシリーズは、すべて大好きです。絵の美しさ、愛らしさにいつも心奪われます。自然の風景や一匹一匹のねずみの表情などが優しく温かいタッチで、風情豊かに巧みに描かれていて、絵をずっと眺めていたくなります。読後は、いつも幸せな気分になれます。

なかなか目にすることの出来ない、きねとうすの餅つきです。
もち米をふかして、始めはこねるようにします。
家族総出の一仕事ですが、のんびりとした雰囲気で、せわしなさが感じられませんでした。

私がまだ子供の頃には、祖母の家で、きねとうすの餅つきをしていましたが、今では機械になりました。
娘の幼稚園でも餅つきがあり、年に一回きねとうすで体験できますが、準備の様子まではわからなかったことでしょう。

普段、体験できないことだけに、この絵本がよい刺激となりそうです。

１４ひきの大家族のねずみさんたちがもちつきをします。
もちつきをしているのを見たり手伝ったりしたことはありますが、自分で準備をしたことはありません。この絵本を読んでいると、その手順や、必要な道具などもわかり、とっても勉強になりました。昔から伝わる行事ともいえるおもちつきを、これからも受け継いでいかなければなあと思った次第です。
最近は、おもちつきというと、たくさんの人が集まらないとなかなかできませんが、１４ひきの大家族だと、集める必要がありませんね。みんなでわいわい楽しそうにやっているところを見ていると、大家族っていいなあ！って心底思います。みんなが作業を分担しているので、ページのあちこちに目をやり、その表情やようすを楽しむことができました。
また、この絵本で私が好きなのは、いわむらさんが描くねずみさんたちのアングルです。ねずみさんと同じ高さからではなく、少し上の方からとらえています。それが、ねずみさんたちの動き全体をうつしだし、ねずみさんとその周囲のものとの大きさを比較することができるんですね。
カバー表紙と本体の表紙の絵が少しちがうということで。。。図書館で借りてきたためそれを見比べてみることができないのが残念です。今度、実際に書店に行って確かめたいと思います。