バーバラ・れーマンは、The Red bookで2005年コールデコット賞オナー賞受賞しています。
この本も、同じく文章のない絵本です。
物語は、主人公の僕が、お馴染の黄色いスクールバスに乗るシーンから始まります。
僕の靴紐がほどけているのポイント。
向かった先は美術館。
入館して、解けた靴紐を結びなおしている間に、スクールメイトは何処かに行ってしまいます。
慌てて追いかけるのですが見つからず、入り込んだのは、迷路図が沢山置いてある部屋。
迷路を覗き込んでいると、何と、自らがその迷路の中に引きこまれてしまうのです。
僕は、様々な迷路を進みますが、上からの描写しているので僕と一緒になって迷路を進むことが出来、一瞬、同化したような不思議な感覚にとらわれます。
全ての迷路をクリアした時に、誰かからメダルを貰うですが、そのメダルをしている人とのツーショットがエンディング。
実にオシャレな終わり方です。
文字がないのですが、コマワリの絵があったり、迷路で僕はちっちゃくなったりして、絵が物語る絵本です。
想像力をかき立てられる上質な絵本として、オススメします。