やさしくてかわいらしいイラストに惹かれて、6歳の次女と一緒に読みました。
みっちゃんのおうちの庭で、植木鉢のお花に水をあげたりと毎日大活躍の「じょうろさん」。でも、そんなある日、じょうろさんに穴があいてしまって・・・一緒に読んでいた娘はその様子を見て、とても心配そうにしていました。でもラストにはこわれたじょうろさんにもちゃんとした役割が与えられて、温かい気持ちになります。
じょうろさんやその他の登場人物の表情もかわいくて素敵なのですが、なにより素敵なのが、庭の草木の美しさ。植物の生き生きとした雰囲気にうっとりです。作者がガーデナーであると知って納得しました。
「おおのやよい」さんという名前に聞き覚えがあったのですが、「あ、『夏のクリスマスローズ』を書いた人だ!」と思い出しました。この本は、美しい植物のイラストが素敵なエッセイで、大好きな本なのです。絵本も書いていらっしゃるとは知らなかったので、とてもうれしい出合いでした。