「おはなしのたからばこワイド愛蔵版(31) ねずみじょうど」 ６歳のお子さんに読んだ みんなの声

「ねずみじょうど」のおはなしは、おむすびころりんなどでも有名で、いろいろ読んでいますが、こちらはちょっと衝撃的でした。子ども向けにかわいらしく脚色された昔話とはひと味もふた味も違います。
田島征三さんの絵は大胆で面白く、残酷なシーンでも嫌な感じがせず、さらっと読めます。がしかし、ラストのねずみの笑うシーンは、思わず「ひょえぇぇ〜」と叫びたくなるほど恐ろしかったです。
これは大人が読んでも面白い昔話絵本かも知れません。

んん？おむすびころりんなのかなぁと
想いながら読んだのですが、
お話としては違っていました。
残酷な終わり方なので小さい子は少し動揺してしまうかもしれません。
大人の私もびっくりしてしまうくらいです。
死んでしまうということに敏感な年ごろにはあまり好ましくないかもしれません。
昔話や民話はイソップにしてもそうですが
残酷さの中に何か学ぶべきものを見出すものなのかもしれませんね。

「おむすびころりん」によく似たお話でとっつきやすくて読みやすい。
ワイワイ元気なネズミがいっぱい、
田島征三さんのイラストが愉快です。
線が自由にページいっぱいに伸び、ワクワクします☆

おばあさん、杵臼かついで帰ったのね、スゴイわ〜
「ねずみじょうど」だと宴がないんですね。
最初のおばあさん、盗んでるじゃないか！
うーむ、後のおばあさん、かわいそうすぎ。
ついつい比較して読んでしまって、
善悪が明快な「おむすびころりん」がちょっと恋しい。
それでも田島さんのイラストは、昔話によく合うのですね。
それに２組のおじいさんおばあさんにねずみたち、
この組み合わせはやっぱりワクワクします。
楽しい絵本です。