1940年のアメリカの作品。
邦訳は、1971年。
あの「しょうぼうじどうしゃ じぷた」の渡辺茂男さんが訳されています。
スモールさんの絵本8冊シリーズのうち、6冊はカラーで復刻されていますが、ちいさいきかんしゃとちいさいしょうぼうじどうしゃとは、モノクロのままのようです。
確かに、もともと茶と黒というニ色刷りで、メインの機関車は黒なので、オリジナルがベストということなのかも知れません。
列車が好きな子供は多いもの。
我家では、次男はそれほどでもありませんでしたが、長男は引越ししたマンションから新幹線が見えた時、ずっとジャンプして喜んでいたものです。
ストーリーは、スモールさんと小さな機関車の1日を描いたいもの。
最初、機関車の構造の説明がありますが、これがなかなか詳細に説明しているので、子供の心を掴むこと間違いありません。
機関庫、給水塔、給炭台なんかもあって、機関車トーマスの世界が展開します。
分章は長めですが、一面に展開する機関車の絵が変化に富んでいるので、飽きることなく読み聞かせできると思います。
スモールさんシリーズは、人物のデフォルメ感がとても良く、しかも親しみ易いので、人気があるのでしょう。
派手な作品では決してありませんが、安心して読み聞かせられる良質な絵本としてオススメします。