どいかやさんの絵本の中で、「チリとチリリ」以上に好きな本ができました。
猫のハーニャの目を通して描かれた小さな庭の美しい自然。
目の前の小さな世界には、春夏秋冬を通して、こんなにも美しい自然が広がっているんだ、と気づかされる絵本です。
春には春の、冬には冬の楽しみがあり、その中で自然と共に生きているたくさんの小さな命がある・・・。
草花でも、虫や鳥でも、輝きを放ちながら生きているんだな、と素直に思えてきます。
そんな小さな生き物たちが大好きな娘は、まるで隠し絵を楽しむかのように、点のようないのちを見つけては、瞳を輝かせていました。
ミツバチやトカゲも、落ち葉や花も、同じように美しいと思える娘の心が、私にとっては何よりの自慢です!
どいかやさんも、きっと子どものようにきれいな心で、この絵本を描かれたのでしょうね・・・。
娘が一生懸命、絵本を真似ながら描いてくれた絵も、額に入れて、大切に飾ってあります。
「今度は、どのページを描こうかな? この絵もいいなぁ。こっちも描いてみたい・・・」と、毎朝、登校時間ぎりぎりまでページをめくりながら、ハーニャの世界に浸っている娘です。
私たち大人も、心の中に棘を感じたとき、そっと開いてみたい絵本ですね。