わたしもこんな本に出会いたいと思いました。
長い年月を図書館で過ごしてきた本。
色あせて、ボロボロになった本。最後の1ページはありません。
誰にも見向きもされなくなった本ですが、あるときひとりの女の子と出会います。
このおんなのこは、このボロボロの本をすごく気に入ります。
おんなのこは、何度も何度も読みます。
欠けている最後のページのお話は、自分で想像して夢を膨らませるんです。
こんな読み方があったなんて!って、衝撃を受けました。
その後、離れ離れになってしまった おんなのこと本。
互いを求めあう おんなのこと本の気持ちが伝わってきて、胸がいっぱいになりました。
擦り切れるほどみんなに愛され、ボロボロになってからも、これほど思ってくれるひとがいる。
とってもしあわせな本ですね。そんな本に出会えた おんなのこもまたしあわせです。
お話も絵も、本当に素晴らしいです。
最後のページは、おはなしの世界を胸に眠りにつくおんなのこが描かれています。
とっても素敵な寝顔です。
この絵を見て とってもいい笑みを浮かべながら、娘も眠りにつきました。