私のブログでドイツの絵本について書いた時にコメントしてくださる方がいて読んでみたいと思っていた本です。
「ひとまねこざる」「おさるのジョージ」は、ずっとアメリカの絵本という印象でした。
明るい雰囲気で生き生きと動くジョージ、子どもの頃にジョージの魅力に魅了された子どもたちは多いと思います。
レイ夫婦は、ユダヤ人でした。第二次世界大戦の中、二人が抱えた苦労や苦悩はこれだけでも想像がつきます。
ドイツにいたこともある二人が仕事を通してブラジルで知り合ったというエピソードにはとても運命的な結びつきを感じました。
激動の時代を抜けて、今私たちが手にすることができる「ひとまねこざる」シリーズ。
改めて平和な世の中に住む幸せとありがたさを感じます。
ただ、自分だけが幸せというだけでなく、そうでない国に住む人たちへの気持ちは決して忘れてはいけないものでしょう。
絵本の体裁なので、高学年ぐらいから読めると思います。
言葉にするのは難しいのですが、とても感銘を受けました。
絵本作家や児童書の作家については資料が少なくて生い立ちなども知ることができないのですが、こうした形で読めてよかったと思いました。