きむらゆういちさんと田島征三さんの「オオカミの〜」はどれも楽しいけれど、
息子のイチオシがこの「オオカミのひみつ」です。
森で一番恐れられているオオカミのひみつは
・・・尺取り虫が苦手だってこと。
強がりを言っては尺取り虫を避け、威厳を保って暮らしていましたが、
灰色オオカミとの対決中に大変なことに!
田島征三さんの躍動感のある絵が素晴らしいのですが
読み聞かせていても、ほんっっとうに気持ち悪いんです。
尺取り虫の絵が!
(もちろん、褒めているんです。)
思いきりオオカミに共感してしまいます。
オオカミと灰色オオカミとの対決場面は
なんでこうなっちゃうの!という展開の連続。
まったなしの状況で
オイッチニ、オイッチニとのんびり移動している尺取り虫のテンポのずれがまた笑いを誘います。
とどめの「グギャ ゴ ゲギョー!!」で子どもたちは大笑い。
しばらく我が家では「ええーっ」と言う代わりに「グギャ ゴ ゲギョー!!」が流行りました。
弱点は誰もが隠したいけど、
ばれても、意外と自分が恐れているほどのことはないのかもしれませんね。
息子が弱点ゆえに、オオカミさんをお気に入りになったように。
楽しいお話が好きな就学前後のお子さんからおすすめです。
虫が苦手なお母さんは覚悟して読んでくださいね。