「あなたはお兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょう」「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、優しくしてあげてね」
2人以上のお子さんを持つお父さん・お母さんなら、誰もが言ったことがあるであろうこれらの言葉。
でもちょっと待って。
目の前にいるその子は、生まれた時からお兄ちゃん・お姉ちゃんだったのでしょうか?
妹が生まれたばかりのふじさんしろうくん。
日本一のふじパパとふじママをはじめ、周りの人達はみんな赤ちゃんに夢中で少し寂しい思いをしてしまいます。
赤ちゃんのお世話でくたくたのふじママに叱られ、家を飛び出すのですが…?
妹や弟が生まれるまで、上の子には「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」という肩書はありません。
親が「お父さん・お母さん1年生」から始めるように、下の子が生まれた後に少しずつその自覚を育てていくのです。
子育てにイライラして、大事なそのことを親は見落としがちになってしまいます。
みやにしさんのこの絵本には、そんなお父さんお母さんを「ちょっと待って」と優しく押しとどめてくれる効果があるように思います。
子供達の年齢も上がってそれぞれ落ち着いては来ましたが、上がお兄ちゃんで下が妹の我が家はなんだか他人事には思えなくて、ひとしきり反省してしまいました(笑)