ペンギン好きな息子たちがきっと気に入ると思い、意気揚々と読み聞かせを始めた私。
「ぺんぺん、かわいい!」
「このアメ、なんの夢かな?」
と、息子たちが口々にコメントを投げかけて来ます。
ほんわかと彩り豊かな絵に、子供たちのハートが一瞬でわしづかみされる姿を見て油断していた私は、奥さんの夢が見たいおじいさんの話に、不覚にも涙してしまうところでした。愛する人のことをいつまでも覚えていたいという気持ち、想像するだけで鼻の奥がツーンとなります。
夫より先に逝くだなんて、考えたこともなかったけれど、こんな風に想ってもらえるような可愛い奥さんになりたいなぁ……なんて妄想を巡らせていると、
「お母さん?」と息子たちに顔を覗き込まれて、しまった!と慌てて読み聞かせを再開。危ないところでした(笑)
子供たちにとっては、アメが美味しそうで、終始可愛くて面白いお話だそうです。