我が家にも、本当のことしか言えずに、仲良しのお友達を怒らせてしまったり、大好きなお父さんを苛立たせたりしてしまう9歳の妖精さんがいます(笑)。大好き同士なのに大ゲンカになったり、声が枯れるほど泣いたり、子供ながらたくさん辛い思いをしているなぁと親として感じます。
そんな息子にとって、このお話はかなりツボだったらしく
「お母さん、これすごく面白いから読んでみて!」と勧めてきてくれました。
率直に、彼がどう読み取ったかを知りたくて、
「嘘はいけないことなのだから、『ほんとうのことしか言えない』というのは良いことなのではないのかな?」と聞いてみたところ、
「うーん、確かにそうなんだけど、、、でもこれは良くないと思う。言い方が良くない」という答えが返って来て、息子の成長をとても嬉しく思いました。
それから一緒にもう一度絵本を読んで、
「あんなに嫌われていた妖精さんなのに、なぜアーダには嫌われなかったんだろうね?」と聞いてみたところ、
「それは、伝えにくい真実を言ったあとに、ちゃんと『言葉のはしご』をかけてあげたからだよ」と、お話の大切なメッセージをキチンと受け取ってくれていました。
9歳なりの人生経験と、素敵な本との出会い、そして周囲の人たちの愛情によって、息子にも何かが芽生え始めてているようです。
彼にも、アーダのような素敵な友達が現れることを願わずにはいられません。