昨年出版された『ベンジーのもうふ』と同じコンビの作品です。
庭で小犬を見つけたスティーヴィーが小犬に興味を示し、またかわいがりたいという思いを持っているところがよく出ていると思います。
飼い犬のようなので、飼い主が現れないといいなあと思うようなところも、子どもだったらこんな気持ちになるだろうと思いました。
スティーヴィーが、小犬を友だちに見せる場面では、スティーヴィーが友だち一人ひとりにどんな気持ちを抱いているのか、
またどんな関係であるのかも垣間見えました。
ドロシー・マリノというとくんちゃんシリーズを思い浮かべますが、これも子どもの気持ちに寄り添った作品だなあと思いました。
9歳の息子に読み聞かせをしましたが、夫の実家で以前犬を飼っていたこともあり、とても身近に感じたようでした。
見返しに小犬のいろいろな表情があるのは犬好きな方に喜ばれそうです。