ルドルフのシリーズ。昨年から読み聞かせをしてきて、ついに読み聞かせ完了となりました。
斉藤洋さんの本は『ペンギンたんけんたい』のシリーズや『なん者ひなた丸』など、息子に今までいろいろと読み聞かせをしてきましたが、
その中でもこのシリーズが一番私の好みかもしれないと思いました。
斉藤洋さんの作品には、どんな人になりたいのか?どういう自分でありたいのか?というテーマが繰り返し出てきているように感じていました。
このシリーズは、その点がよく出ている気がします。
リエちゃんとの関係では元飼い猫、今の状態は飼い猫とのら猫の半々。
だけどそれだけではない。
名前が変ったり、役割や関係が変ることで、自分とは何か?ということが自ずと見えてくることがあります。
ルドルフの心の成長と共に、それを一緒にたどってきたような気がしました。
途中切ないなあと感じる場面がありました。あまり書くとネタばれになるので書きませんが。
読まれて切ないなあと感じる場面があったら、ああここだったのかと思ってください。
友情というテーマもこの本にはしっかりとありますね。
仲間とは?友だちとは?そして自分とは?
関係や体験の中で見えてくる自分。
自分だけでは自分のことはわかりません。
やはり関係の中で人は育つし、豊かな人間関係を育んでいきたいなと思わせるところがありました。