男の子が、頼まれた手紙を出しに行く途中、
オープン記念乗り放題の妖怪遊園地に寄って遊ぶのですが、
最後までひたすら「大蛇っとコースター」や「ばばじージャンプ」など、
妖怪的ダジャレ?を多用した、おどろおどろしくも可笑しい乗り物が描かれていて、
男の子のセリフも最終ページでポストに手紙を出すときの「よろしくね」以外は無く、
ストーリー(文章)はほとんど無しです。
よーく絵の中を観察すると、
「シューターぬれおんな」の脇に「全身乾燥機火の玉ドライ」なるものがあるとか、
青ざめた顔の雪女が売り子の「雪女アイス店」があるとか、
突っ込みどころが随所にあります。
ただ、小さいお子さんで、じっくりと見て細かいところを理解することが出来ないと、
それらの面白さは伝わりにくいかも…と思います。
色彩豊かに、徹底して妖怪が描き込まれているので、
絵を見るだけの小さいお子さんから(怖がらなければ)、
ナンセンス絵本好きの小学生まで、
対象年齢はそれぞれの感じ方次第で、幅広いと思います。