ことわざの「棚からぼたもち」はあるのか?ないのか?
実際にぼたもちを作って試してみよう、という面白いお話でした。
あまたろう、毎日ブラブラして働こうとしないのは、今で言うニートですね。
そんなあまたろうに、どれだけ「働け、働け」と言うよりも、実際に汗水流してやらせてみることが大事だと、父親が考えた「棚からぼたもち」作戦。
実際に手伝い、両親の仕事ぶりを毎日見て、出来上がったぼたもちを喜んで買っていくお客さんを見ているうちに、あまたろうの心境に変化が起こります。
何もしないより、働くって楽しい!と感じることが出来る、素敵な1冊です。
挿絵は澤野秋文さん。「それならいいいえありますよ」「じつはよるのほんだなは」も大好きな作品だったので、こちらもワクワクしながら読みました。
思った通り、とても細かく描かれていて、絵を見ているだけでも楽しめます。
天井から見下ろしたり、あるいは逆に見上げたり。
町の中には薬屋、畳屋、色んなお店が並んでいます。
昔の暮らしぶりが分かる家の中の様子も興味深いです。
ぼたもちも、ウサギやダルマなど、とっても美味しそうですね(^^)
表紙裏には色んな種類のお菓子が描かれ、裏にはそれを食べている人たちが描かれているのですが、よく見ると、お店の行列に並んでいたお客さんたちでした!
ダルマが食べて、招き猫が怒ってたり、お菓子かと思ったら猫だったりが面白かったです(^^)