秋も近いので、そろそろ良いかなと思い選びました。
近頃は6年生の教材になっていますね。
7年程前、“絵本を見せず、4年生の生徒全員を机に伏せさせ、朗読を聞かせた”方の体験談を読み、その後購入しました。
今の時代ならば、読む前に、桔梗という花、猟師という仕事、ストーリーの時代背景等を少々補足してから読むのも良いかと思います。
ただ、現場の先生は、教材になっている作品を読み聞かせで先取りされることを嫌がる方もあるやもしれませんので、先生と相談してからが良策かと思います。
我が家は、4年生の時、目を閉じさせ聞かせました。
きつね狩りの若い猟師が、きつねを見かけその子ぎつねの化けた染物屋へ…。
指を桔梗で染め、その指でつくった小さな窓を覗くと、…。
失われた遠い日々の思い出を幻想の世界で、読者にも見せてくれます。
子ぎつねがみせた小さな窓、猟師が染め代に置いていったもの。
猟師の心の移り変わる様子。
子ぎつねの意図。
猟師の人生の背景。
読み手が、それぞれに様々な事を受けとめられる作品ですね。
やはり、感受性豊かで、想像力に恵まれた子ども時代に出会わせたい作品です。
息子は「もう会えない人に会える窓だね。手を洗っちゃうなんて、もったいないね。」と言っていました。