小学生のすみれちゃんがこの絵本を作られたなんて、本当に驚いてしまいました。小学生の頃作られた紙芝居を元にこんな素晴らしい1冊の絵本になるなんて、本当に凄いと思いました。
きっと思いのまま、気持ちのまま、素直にお母さんに伝えたい、そう思ってこのお話を作ったのかな、という気がしましたが、その素直な表現が凄く子を持つ母親である私の胸にも突き刺さりました。
子供が泣いていると、確かに良く泣く子だな、と思ってしまう事もしばしばあります。でもそんな時だからこそきっと子供は母親に側に居て欲しいんですよね。この絵本を読んでいると、自分の子供が良く泣いている時の事を思い出しました。そう言った時は必ず抱きしめてあげると落ち着いてくれている気がします。
確かに、もっと母親である私は子供の気持ちをしっかりと分かってあげないといけないですよね。泣いて要る場所とかによってはどうしてこんなところで泣いちゃうの?と思って困ってしまう事も有りますが、確かに、もっと子供が泣いていようが、そうでなかろうがもっと子供を好きになってあげないといけない。と思いました。何だか、すみれちゃんに叱られてしまった、そんな気持ちになりました。そしてハッと、子供の気持ちをもっと大切にしてあげないと。そう改めて気付かされた気がしました。
本当に小学生が書いた作品とは思えないほど、大人の心にしっかりと響く素晴らしい作品だと思いました。
人間なんだから泣いて当たり前だし、子供も大人も関係なく、泣いていいんだ、そう思うようになりました。泣くと確かに問題は解決しないかもしれないけれど、気持ちは落ち着きますよね。うちの子が泣いていても、別に泣いても良いんだよ。とおおらかな気持ちで対応出来る、そんな親になりたいと思いました。
この絵本は、育児に疲れてしまっているお母さんはもちろん、泣き虫なお子さんに、泣きたくても泣くのを我慢している大人の人へ、ぜひ読んでもらいたい1冊だと思いました。
最後のページの作者の言葉は必ず読んでもらいたいな、そう思いました。すごく素晴らしい1冊なので本当に、本当にお勧めです。