昔の戦争だから、敵の兵士がより近い距離にいる、兵士自身にも辛い闘い。
何故戦争が起こるのか。
始まった戦争に駆り出される人達自身も、きっとそんなことを考えたのかもしれません。
戦争なんか早く終わればいいのに。
そんな気持ちがにじみ出ている感じのする表情の兵士達が描かれています。
だから、クリスマスイブには、仲間で歌を歌う。
遠くに聞こえる、言語は違うけれど同じメロディのクリスマスの歌。
同じメロディというだけで、ルーツは同じだと思えてきます。
同じ人間なんだと感じられます。
だからこそ手を取り合い、クリスマスという、同じ習慣のある仲間として、ともに時間を過ごす。
同じ人間だと知ってしまった後に、戦いに戻るのは大変つらい事だったろうと思います。
だからこそ戦いが避けられるように尽力した人達もいたのだと知り、哀しい中にも少しだけ安らかな気持ちになれました。