この作品も高学年向けのリストの中に見つけました。高学年向けになると、より深くいろいろなことが理解できるようになるせいか、老人が主人公の静かな作品が多い印象です。
ミンケパットさんの奏でるピアノは、小鳥たちを引き寄せる力があるのですが、周りの人たちはそのことを理解でぎすにただうるさいと思っていました。
この場合はピアノですが、こうして世間には理解でぎすに、世間の無理解の中で暮らしている人っているのかもと思えてきました。
ミンケパットさんはある出来事で評価が全く変わってしまうのですが、あることで評価が全く変わってしまうことも実際にありそうです。
水彩のとても柔らかな絵と、ミンケパットさんの優しい人柄が相互にうまく作用してとても優しい絵本になっていると思います。
音楽が聞こえてくるような絵本を一時集めてコレクションを作っていたことがあるのですが、この作品もその中に加えたくなりました。