あぁ・・宮西達也さんのあとがきを読んで、「うちもおんなじ」と感じたお母さんが一体どれほどいるでしょうか。
それくらい、世のお母さんは毎日毎日怒っているし、毎晩毎晩子どもの寝顔を見ては反省しているのです。
まさに、この絵本は世のすべてのお母さんたちに読んでもらいたい絵本だと思います。
うちの息子はもう大きいので、「おかあさん、だいすきだよ」なんて言葉、随分長いこと聞かないし、読み聞かせをしても笑いながら聞いていましたが、きっと思うことがあったでしょう。
お母さんはどうしていつも怒っているのか。なぜ毎日「はやく、はやく」と言うのか。
そして、そんなお母さんも間違いなく子どものことが大好きで、大好きだからこそ、つい怒ったり、口うるさく言ってしまうのですよね。
この絵本を読んで、ちょっと言い方を変えるだけで、こんなにも親子の笑顔が増えるんだということが分かりました。
そして、そのためにはもう少し、心に余裕が必要だいうことも。
タイトルの「おかあさん だいすきだよ」は、男の子の言葉だけでなく、お母さんの「おかあさんも、あなたのことがだいすきだよ」という意味だと分かりました。
「おかあさん だいすきだよ」、笑顔と力が湧いてくる魔法の言葉。全編を通じて愛があふれてくるようです。
宮西達也さんの手描きの文章もとても良かったです(^^)