最初のページからなんとも可哀想になってくるお話なのですが、なんとまぁチャッピィの可愛らしいこと!
クリクリおめめにピンクのほっぺ、思わず抱きしめたくなる可愛さです。
しかも、どう見ても身体が入りそうもない小さな家を、抱えたり、頭にかついだりしながら二本足で歩く姿がユーモラスでもあり、読みながら思わず頬がゆるんでしまうのでした。
色々な場所をさまよいつつも、自分にピッタリの居場所になかなか出会えません。
立派なお屋敷が見つかったと思っても、そこでは自分らしく生きることは到底出来ない場所でした。
やっぱり元いた家が一番いい。
そして、それはチャッピィの家族も同じ思いだったのです。
失って初めて気付くものってありますよね。
そこにいるのが当たり前になってくると、ついぞんざいな扱いになってしまう。
飼っているペット、あるいは一緒に暮らしている家族であっても。
改めて、そのかけがえのない存在の大切さを思い出させてくれました。
心に響くお話と共に、挿絵の素晴らしいこと!
透明感のある色遣い、優しい繊細なタッチにとても癒されました。
表紙見返しのワンちゃんたちもとても可愛い♪
みんな家を持って、自分の居場所を探してる。見つかるといいな(^^)