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彼の手は語りつぐ」 12歳〜のお子さんに読んだ みんなの声

彼の手は語りつぐ 作・絵:パトリシア・ポラッコ
訳:千葉 茂樹
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2001年05月
ISBN:9784751519844
評価スコア 4.75
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みんなの声 総数 15
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  • 戦争の悲惨さを

    この物語は、アメリカの南北戦争での実話とあります。私たちにとっては、社会の授業で習った外国での歴史上の出来事の一つですが、このような生身の人間のドラマがあったのです。それは、他のどの出来事にもいえることでしょうが…。絵本という形でであったことで、もう一度、知ることの大切さを思いました。

    投稿日:2022/07/18

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  • 悲しすぎるけど受け止めたい実話です

    読み終えて、救いようのない悲しみに包まれたのです。
    同じ国民が闘い、人種を越えた友情があった。それも奴隷解放に向けたリンカーンの政策による南北戦争。
    文字も読めない15歳のシェルダンにとっての戦争は何だったのだろう?家に帰りたい。
    ピンクスにとっての戦争は自らを奴隷制度から解放するための闘い。
    それにしても、同じ人間同士、国民同士が殺戮の中で振りまわされてしまうのです。

    怪我をしたシェルダンを助けた黒人のピンクスは、自分の家に彼を連れ帰って怪我を治療します。
    家には母親一人。父親は戦争に行き、他の者は逃げてしまった。すべて戦争のせいです。
    その母親が二人を守るために南軍に殺されてしまいます。
    そして、二人も南軍に捕えられて捕虜収容所へ。
    シェルダンは生き残り、ピンクスは殺されてしまったという。

    これを運命と言ったらあまりに悲しいことでした。
    これが事実と言ったら、現代はその史実の上に成り立っているのでしょう。
    この物語のキーワードは腕。それもリンカーンと握手した腕が、ピンクスに取ってもシェルダンにとってもとても大きな意味を持っていました。

    ただ、タイトルは原題の「ピンクとセイ」の方が好きです。
    心の通い合いの物語だから。

    投稿日:2009/12/09

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  • ピンクス・エイリー 忘れません。

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子17歳、女の子15歳、女の子13歳

    読者の責任と言うものを初めて感じた作品でした。
    この本の存在をしらせなければ。そしてみんなに読んでほしい、と心から願います。

    アメリカの奴隷制度の是非をかけた南北戦争での二人の北軍少年兵のお話。
    傷ついて倒れていた白人の少年兵セイを黒人少年兵のピンクが助けます。ピンクはセイを故郷へ連れて行きそこで静養させます。ピンクの母モーモーベイは親身に世話をします。その後、モーモーベイは二人をかくまうために敵軍に殺され、二人もつかまってしまうのです。
    ピンクはつかまった日に収容所で処刑されてしまいます。
    一方セイは何とか生き延び、家族を持ち自分の体験を子供たちに語り継ぐのです。ピンクの名前をこの世に残すために。彼には語り継いでくれる子孫がいないから。

    「彼の手」とはセイが大統領リンカーンと握手した手を意味します。ピンクが故郷でセイの手を握ったとき、モーモーベイは言いました。「リンカーンさんの手を握るのと同じくらいすごことだよ」
    ピンクとセイが収容所で引き離されるとき、最後の最後まで握りあっていた彼の手。それに触れていることは、言わば、本当に自分の人生を、使命を、アメリカの行く末を賭けて戦った戦争の心のよりどころであったのではないでしょうか。

    南北戦争に限らず、有史以来の戦争でピンクのように肌の色・人種が違うからと虫けら同然に殺された人は一体どのくらいいるのでしょう。
    その1人1人に当然人生があったわけで、本来ならば家族を持ち子孫を残せたはずの人々。
    ここにはピンク1人の名前しか出てきませんが、彼の名前を後世に留めることで、他の亡くなった人たちへの鎮魂に少しでもなれば、と考えました。

    セイは作者パトリシア・ポラッコの曾曾おじいちゃんにあたります。
    代々語りつかれてきた事。「この手はね、リンカーンと握手した手にふれた手なんだよ」そしてピンクス・エイリーの名前。

    それからもう一言だけ。
    作者パトリシア・ポラッコは自叙伝絵本「ありがとうフォルカー先生」のトリシアです。本当に素晴らしい作家だと思います。
    こちらも併せて、是非読んで見てください。

    投稿日:2008/07/24

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