「おはなし ばんざい」 大人が読んだ みんなの声

いたちに捕まって、ねずみは、スープにされるところを

お話を入れると美味しくなると提案して、４つのお話をいたちに

聞かせます。

　　　　�@みつばちと　どろんこ
　　　　�Aふたつのおおきないし
　　　　�Bこおろぎ
　　　　�Cとげのあるき

ねずみは、４つのお話の、みつばちの巣と、どろんこのかたまりと

二つの大きな石と、１０ぴきのこおろぎと、とげのあるきを見つけ

それをもって帰って全部スープにいれることをいたちに言いました

いたちは、びゅうと飛びだしていき、ドアを閉めていくのを忘れて

しまいました。ねずみは、自分の家へ走って帰ってほっとして

暖炉に火をつけて晩ご飯を食べて、読みかけの本を読み終えた

賢い運のよいねずみのお話でした。

いたちにつかまって、スープの材料にされそうになったねずみさんの、起死回生の行動は作り話を聞かせて、関心を逸らすことでした。
窮場を凌ぐには機転を働かせることだという教訓かもしれませんが、突飛な話を４つも作くる機転に感激しました。
ユニークな話も面白かったです。

アーノルド・ローベルさんの作品ということで、興味を持ちました。
イタチに捕まってしまったネズミが、スープにされそうになります。
でもスープには「おはなし」っていうものを入れなくちゃいけないんだとネズミが教え、4つの興味深いおはなしを、話して聞かせます。
大きなお話の流れと、4つのおはなしがうまく連携していて、さすが！と思いました。
大人にもオススメです。

『MOUSE SOUP』が原題。
表紙の絵と相まって、興味をそそられます。
でも、三木卓さんの意訳も素敵です。
木の下で本を読んでいたねずみは、いたちに捕まり、食べられそうになります。
ねずみのスープを作ろうとしているところへ、ねずみは機転を利かせて、
そのレシピを申し出るのです。
それはおはなしを４つ入れること。
かくして、ねずみは、４つのおはなしを語り始めます。
どれも軽妙なストーリー。
でも、さらに、レシピには続きがあったのです！
これは痛快です。
おはなし好きなねずみならではの知恵です。
そのおはなしも、ラストへ向かって、絶妙な題材です。
読書週間にもぴったりだと思います。