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おさびし山のさくらの木」 大人が読んだ みんなの声

おさびし山のさくらの木 文:宮内 婦貴子
絵:いせひでこ
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2015年03月11日
ISBN:9784776406976
評価スコア 4.56
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みんなの声 総数 8
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  • 素敵な絵

    私は、いせひでこさんの絵がとても素敵でした。淡い絵ですが、季節をいっぱい感じることが出来る絵に、旅をしたくなりました。ページを捲るのが楽しみな絵、それでいて癒される温もりのある絵にとても満足しました。

    投稿日:2016/08/17

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  • 言葉を自由に羽ばたかせて

     言葉は広がる枝木のようなものです。
     広がり、そこにつく葉、咲く花、実る果実。読者はどこまでも想像の翼を広げられる。
     この絵本の作者宮内婦貴子さんはかつて映画やドラマで活躍された脚本家でした。
     2010年に76歳で亡くなられましたが、この作品は1987年に書かれたものです。
     それに、いせひでこさんが新たに絵を制作され、2015年にこの絵本が出来ました。
     新たな生命の誕生です。

     宮内さんは「おさびし山のさくらの木」と一人の旅人の話を書いています。
     花は散るけれど、生命はめぐりくるのでまた会うことは叶いますというさくらの木の言葉を信じ、季節がもう一度めぐった春におさびし山を訪ねます。
     しかし、さくらの木は切られ、風車になっていました。
     呆然と泣くしかない旅人に光が差し込みます。
     それはさくらの木であった光でした。
     「もう花はさかないのですか」と尋ねる旅人に「さきますとも」と光は答えます。
     「生命はめぐりめぐるものですから」。

     宮内さんの言葉には繰り返される生命の尊さが描かれています。
     その文章にいせさんは私たちが想像するような旅人を描きませんでした。
     何を描いたかというと、一頭のくまです。
     いせさんにとって、宮内さんが書いた「旅人」というのは人ではなかった。くまとして生きているものであったのです。

     もとさくらの木であった、そして今は風車になった光の前にたたずむ一頭のくま。
     それはまさに宮内さんの言葉に生命が吹き込まれた瞬間のような気がします。
     私たちは言葉からもっと自由であるべきなのでしょう。
     きっと一人ひとりに「おさびし山のさくらの木」があるかのように。

    投稿日:2017/03/26

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  • 旅人とさくらの木

    おさびし山にある一本の桜の木に、旅人が尋ねます。
    「ちらない花はあるのですか」
    「さいたはなはかならずちります」
    という答えが返ってきました。
    またあえるとおもったさくらは、あとかたもなく、すがたをけしていました。
    お別れかと思っていたのですが、再びめぐり合える命の不思議に気づかされました。
    いせひでこさんの温もりのある絵、季節を感じさせる色遣いから、色々な言葉がこぼれてくるようでした。

    投稿日:2016/03/09

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  • いのちのたび、めぐるということ。

    先日 BL出版さんの講演会を聴く機会に恵まれ、
    いろいろな絵本をあらためて知りました。

    おさびし山のさくらの木と
    旅人のお話ですが、

    さいた花はかならずちります。

    命はめぐりめぐるもの。

    出会ったことをおぼえていましょう。

    さくらの木と旅人の出会いと別れ、
    再会、そして交わされる言葉は
    淡い色調の絵とともに
    その表現はこころに響くものがありました。

    ここから何を感じ取るか
    絵本を通じて
    私の中に入り込んでくるもの。。
    印象深いものがありました。

    同じタイトルで
    同じく宮内婦貴子作、
    あすなろ書房から出版されているものがあるそうです。
    絵を描かれている方が違うので
    そちらも読んでみようと思っています。

    投稿日:2015/11/15

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  • この絵本を手にとった後、抽象的な表現に戸惑いを感じて、1987年刊行の奥田瑛二さんの描いた絵本を読んでから戻って来ました。
    奥田瑛二版が旅人と桜をはっきり表現していたのに対して、いせひでこさんはこのお話のテーマである倫理世界を心象風景として、極めて感覚的な表現で描いています。
    そして、花と子供という再生に力点をおいて、救いのイメージを浮き立たせていると思います。
    いせひでこワールドではあるけれど、奥深い味わいをじっくりと感じました。

    投稿日:2015/05/03

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  • 生命はめぐりめぐる

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子21歳、男の子19歳

    以前奥田瑛二さんの絵で読んでいたのですが、
    いせひでこさんが描く世界はやはり、その空気感が素敵です。
    3月11日にに出版されたという事には、何か縁があるのでしょうか。
    おさびし山の一本の桜の木に、通りがかりの旅人がいろいろ尋ねます。
    散った花の行き先、そして、生命はめぐりめぐること。
    ところが旅人がまた旅に出て、戻ってくると、
    桜の木は村人たちによって風車になっていたのです。
    悲しむ旅人を前に、桜の木は光となって慰めます。
    そしてまた、旅人もその一生を終え…。
    その次の光景はまさしく、「生命はめぐりめぐる」でしょうか。
    哲学的な展開だけに、小学校高学年以上くらいでないと、
    なかなか理解できない光景かもしれません。
    いせひでこさんの絵は、この情景に溶け合って、美しいです。
    旅人が意外な姿で描かれているのも、新解釈でしょうか。
    男の子が持っているぬいぐるみも、意味がありそうですね。

    投稿日:2015/04/03

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